「こどもは元気に育っているのだろうか？」「ミルクや食事は十分だろうか？」「何か隠れている病気はないだろうか？」など、様々な不安や期待を抱きながら乳幼児健診に来られると思います。

最近では核家族化が進み、赤ちゃんを抱くのが初めてだったり、頼れるジジ・ババが近くにいないことも珍しくありません。抱え込みがちな不安を少しでも解消して、帰りには笑顔になって、子育てに向き合える、そんな健診を目指したいと思っています。

乳幼児健診の基本は、成長と発達を評価し、介入すべきところがあれば適切に介入することにあります。ただし、それと同じか、それ以上に重要なのが育児支援です。パパ・ママの育児環境を把握して、当院で可能なサポートがあれば行い、その他の社会的な資源が必要と判断すれば調整いたします。

また、こどもにとって重要な育児環境についても、アンケートにお答えいただいたうえで、提案をさせていただいております。

• 赤ちゃんを自動車に乗せるときは、いつもチャイルドシートに座らせていますか？
  
• タバコ、化粧品など、赤ちゃんの口に入るものを床から1メートル以下の場所に置いていますか？
  
• 赤ちゃんをソファに寝かせたまま、目を離すことがありますか？
  
• ベビーベッドの柵はいつも上げていますか？
  
• 自動車又は家の中に、赤ちゃんを一人で置いておくことがありますか？
  

• 熱いお茶やコーヒー、カップラーメンなどをテーブルの端に置くことがありますか？
  
• 炊飯器、ポット、加湿器を床の上に置いていますか？
  
• 階段には転落予防の柵をしていますか？
  
• 浴槽に残し湯をしていますか？
  
• 洗い場から浴槽の縁の高さは50cm未満ですか？
  

• ピーナッツなどの乾いた豆類、こんにゃくゼリーなどを食べさせることがありますか？
  
• 歯ブラシやフォークなどを口にくわえたまま走り回ることがありますか？
  
• ストーブ、アイロン、ポット、鍋など、やけどの原因となるものに触れないようにしていますか？
  
• ドアのちょうつがいの部分に指が入らない工夫をしていますか？
  
• ベランダや窓際に、踏み台となるようなものを置いていますか？