東急東横線 祐天寺駅東口より
徒歩5分の小児科です
医院名 |
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祐天寺おひさまこどもクリニック |
診療科目 |
小児科
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院長 |
吉田 雅樹 |
住所 |
〒153-0052 東京都目黒区祐天寺2-7-23 ラポルト祐天寺201(エレベーター有) |
電話番号 |
TEL.03-3716-0130 |
診療時間 |
月曜日
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B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することで起こる肝臓の病気で、急性肝炎と慢性肝炎があります。B型急性肝炎は、まれに急激に肝臓の細胞が破壊される劇症肝炎を発症し、意識障害を起こして、命に関わることがあります。一方、B型慢性肝炎は自覚症状がほとんどないため、健康診断などの血液検査で発見されるケースが多く、放っておくと、将来、肝硬変や肝がんに移行する危険性があります。また、肝炎が治ったあとも、HBVは長く肝臓の細胞に住み着き、高齢化や抗がん剤・抗リウマチ剤の治療などによって免疫力が低下したときに、重症の肝炎を 発症することがわかってきました。B型肝炎は、いったんかかると生涯にわたって健康リスクを抱え続けなければならない病気といえます。
免疫の機能が未熟な赤ちゃんや幼児がHBVに感染すると、ウイルスが体から排除されないため、キャリア(HBVが体内に持続的に感染する状態)になるリスクが高くなります。1歳未満で感染した場合は90%、1~4歳の場合は25~50%がキャリアになるといわれています。乳幼児がHBVキャリアになると、体に負担がかかる薬物療法を幼少期から行う必要があるほか、症状が出ない場合でも、成人する前に肝がんを発症することもあります。乳幼児期の感染から、生涯にわたって経過観察を行うため、医療機関とのおつきあいを続けていく必要があります。HBV感染のリスクから身を守るためや、知らない間にキャリア化して感染を広げてしまわないために、生まれてすぐの赤ちゃんへB型肝炎ワクチン接種がすすめられています。
B型肝炎ワクチンは、有効性も安全性も高く、世界中で使用されており、小さいうちに接種するほど効果が高いといわれています。規定どおり3回接種した場合 のHBV感染予防効果は、少なくとも30年続くことがわかってきました。時間とともに抗体価は低下しますが、発症防止効果は一生続くと考えられています。
ワクチンを接種した部位の痛みや腫れ、かゆみ、発熱、倦怠感などがみられることがありますが、いずれも数日のうちにおさまります。また、これまでに重大な安全性の問題は報告されていません。